小学校や中学校などの尿検査
学校で1年に1回行われる尿検査は、学校腎臓病検診といって、早期に慢性の腎臓病を発見する事を目的として導入されました。
学校での尿検査では、尿の中に、蛋白・血尿・糖が出ているかどうかの検査が行われています。
私自身、子供のころ急性腎炎にかかり、その時は尿がコーヒー牛乳の色をしていたので、急いで病院に行きました、即入院しました。
学校検尿では、子供の私でも見るからに尿がおかしい!と感じた急性腎炎ではなく、まだはっきりした症状が出ていない段階の慢性腎疾患を見つけるために行われているようです。
3歳児健診の尿検査から引っかかっていた
我が子は3歳児健診の際の尿検査で初めて潜血が+1で引っかかりました。
再検査の為に保健所に再度尿を2本持参したのを覚えています。
結果は自宅に郵送されてきたのですが、”異常なし”でした。
保育所の尿検査では引っかかっていなかったので、特に気にせずに日々過ごしていました。
しかし、小学校にあがってからの尿検査では毎年引っかかって再検査になりました。
ただ、尿の再検査は”異常は認められませんでした”が毎回返ってくるばかりでした。

毎年1度目の検尿では引っかかってしまうのがどうしてなのか、気になります。
学校の検尿が再検査になる原因とは
学校での検尿が再検査になる理由は、
- 起きてすぐに尿を採っていない →動いたり、飲食したあとだと”活動などで作られたたんぱく尿”が検出されやすいから。
- 寝ている間に尿が濃くなる →眠っている間に作られる尿は、かなり濃縮された尿になります。濃縮されていると、たんぱくの濃度も濃くなってしまって、尿検査で陽性になってしまうことがあるようです。
- 生理による →女子で月経により蛋白尿や血尿が陽性と出ることがあります(検査の際に月経中かどうか書く欄があると思います)。
- 尿糖による →平成4年度に糖尿病の早期発見を目的として、尿糖検査もされるようになったようです。血糖値は高くないのに、尿の中に糖が漏れ出してしまうことがあり、ひっかかった場合は糖尿病との鑑別のために受診して検査を受ける必要があるようです。
- 慢性糸球体腎炎(まんせいしきゅうたいじんえん) →これこそが尿検査の導入された理由に有った病名です。腎臓の中の糸球体という、血液から尿を作る部分に持続的に炎症を生じている病態です。
- 生理でない血尿 →たんぱく尿が一緒に出ていたり、見た目に血尿が分かる場合は受診して検査する方が良いようです。
再検査が異常なしなので
目が覚めたらトイレ直行~で検尿採取しているので、尿検査の再検査で異常ないという限りは、”尿が濃い”ってことでしょうか。
それでも、毎回検尿でひっかかった用紙を学校でもらってくるのは不安になってしまいます。